蓮央と別れて……本当は、かなり辛いし。


悲しいし、苦しいし、何も見えない。


でも、そこまで京也に甘えるわけにはいかないから。


こんな想いを打ち明けられても、京也は悲しくなるだけだよね。


もう誰も、傷つけたくないから。


私の問題は、私の中で処理しないと。


これで…蓮央が、京也が、みんなが。


幸せになれるでしょう?



ねぇ蓮央……


私は、あなたのいない未来なんて考えたことがなかった。


バイクの上であなたの後ろに乗っているとき。


手をつないで歩いているとき。


一緒にご飯を食べているとき。


あの倉庫で騒いでいるとき。


いつもいつも、考えることは、あなたとの未来だった。


楽しくて充実した未来を、思い描いてた。


でも……それは、空想に過ぎなくて。


今はもう壊れてしまったの。