「蓮央……」
背後から、少し高めのよく通る声が聞こえた。
反射的に振り返る。
……そこには、呆然と立ち尽くしている咲誇がいた。
なんつータイミングだよ……
「咲……」
近寄ろうと一歩踏み出すと。
「咲誇、何かあったのか?」
咲誇の背後から顔を出したのは、アイツ。
京也だ。
「お前ら……何してんだよ」
俺らを見た京也は眉をひそめる。
その顔が気に食わなくて、俺も少し不機嫌になった。
「お前こそ……何してんだよ、人ん家で」
「俺は咲誇の手伝いをしに来ただけだ」
「手伝い?」
「荷物持ちだよ、荷物持ち。咲誇の着替えを取りに来た」
着替えだと?
どういう、意味だよ……


