そうこうしているうちに倉庫に着き、中に入ると圭太と真浩がいた。



「お前ら遅ぇよ。歩が帰っちまったぞ」


「帰ったのかよアイツ……。喧嘩に負けたからってふてくされすぎだろ」


「喧嘩に負けたのか。それにしてはなんっか妙に不機嫌だよな……」



圭太と蓮央が考え込んでいると、諒真さんがグラスを持ってにこにこ歩いてきた。



「今は1人でいたいんだろ、アイツも。とりあえず飲もうぜ!」


「グラスは必要ないだろ。お前が飲むんだから」


「ちゃーんとお前らにもやるっての!!」



諒真さんがひとつずつにちゃんと注ぎ、歩をのぞいた幹部全員に配った。


私と蓮央にも手渡される。



「それでは!かんぱーいっ!」



諒真さんが音頭をとって、グラスを高く掲げたとき。