沙奈の落とした鉄パイプに躓いてバランスを崩した。 「わっ……!」 「うわ!?」 ──ドスンッ!! 転んだ衝撃で、反射的に目を閉じる。 でも、不思議と痛くない。 「……?」 なんだか温かくて、そっと目を開けると。 「ってぇ……」 目の前に、京也の整った顔がある。 とてつもない至近距離で、あと数センチで唇が触れる距離だ。