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「……ごめんね」




連れていかれた先は小さな公園。


息切れするわたしを気遣って、少し汚れたベンチにタオルを敷いて座らせてくれる。




「ごめん。……俺、あの二人が付き合ってるの知ってたんだ。
 部活がないと、あの喫茶店によって二人で話してることも」



わたしの正面にしゃがんで、ゆっくりと話してくれる木林くん。


初めてみた彼の頭。



「学校でも……楓が来るの見えたから、結羽に気づかせたくなくて。
 いや、その前から、あの時間に結羽が帰ったら楓たちと鉢合わせするの知ってて引きとめたりしてたし。
 結羽が傷つかないようにと思ってやってたけど……勝手だったよね、ごめん」



しゃがんだまま頭を下げる彼。


ふわっと一瞬遅れて髪がついていく。




そのふわふわとした髪に触れてみたくなって、


気が付いたらわたしは手を伸ばしていた。