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そして、流されるように乗ってしまった木林家の車で数十分。


少し大きな一軒家の一室、そこのローテーブルの前で座ったまま動けなくなっているわたし。



……どうしよう。


お父様がすごい美形で、緊張して、ほとんど何を話したか記憶にない。



そう真っ青になっていると、侑心くんが部屋に帰ってきた。



「お待たせ、ココア淹れてきたよ」


「ありがとうございます」



トレイにマグカップを二つ乗せて、器用にドアを開ける侑心くん。


それをいただくと、12月の寒さで冷えていたからだが温まって、少し肩の力も抜けた。



「……おいしいです」


「そ? よかった」