甘々王子にユウワクされて。



* 。☆ . * . : . + * : ゜+ 。



授業始まるから、と。


あんまり気にしなくていいよ、と。



そう先輩に言われて教室に戻ってきたわたしは、教室に入ることを拒まれた。


クラスの女の子たちによって。




「あの……なんなんですか」




明らかにわたしを入れないためにドアの前に立っている。


数人なんてかわいいものじゃなくて、恐らくわたしを除いたクラス全員の14人。


その分の冷たい視線が突き刺さる。




「佐久間さん。調子乗りすぎじゃない?」



一番前にいたリーダー的な、ロングヘアの子、坂場さんが口を開いた。


……明らかにこれはまずい雰囲気。


くだらなさにため息をつきたくなるのをぐっとこらえて、彼女の目を見つめ返した。