「すみません先輩、お騒がせして……」
彼が出て行ったあと、すぐに篠田先輩に謝る。
絶対迷惑かけたくなかったのになぁ……。
「なんで結羽ちゃんが謝るの? 悪くないじゃん」
そう笑ってくれる先輩。
優しくて、自然と笑顔になれる。
文芸部部長の篠田先輩は、去年わたしの入部のときに出会ってから、ずっと優しくしてくれた。
ろくに人と話せないわたしだったけど、先輩がわたしに話しかけてきてくれたから、みんなとの仲を取り持ってくれたから、文芸部では楽しく過ごすことができている。
わたしの……憧れの人。
大好き、なひと。
「わたしが、連れてきちゃったようなものですから……教室でももう一度注意しておきますね」
大好き、だから、
しまうまさんとわたしが付き合ってるとか誤解されたらいやだなぁ……。
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