だけど。



「……いや……やめないで」



そう小さく止める彼。


そしてわたしに笑いかけた。



「……今までの誰に名前呼ばれるよりも嬉しい……」



やわらかい笑顔をくれる、……侑心くん。


それに胸が締め付けられるように感じる。




「行こうか、ごめんね」


そう言って本棚から降りた侑心くん。



この人が、好きだなぁって。


この人と、ずっと一緒にいたいなぁって。


この人を、支えてあげたいなぁって。



心から思った。



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