* 。☆ . * . : . + * : ゜+ 。



彼の声が静かな校舎で反響する。


走ってきたのか、息切れも聞こえる。



そして叫んだ内容に、わたしは驚かざるを得なかった。




「俺は……ッ! ゆうと結羽を重ねて見てたりしねェ!

 俺が好きなのは、佐久間結羽で! ゆうに似てるヤツじゃねェ!!」




「……はぁ!?」



一体突然何を言っているの彼は!?


そんな恥ずかしいこと大声で叫ばないでよ!



顔に熱が集中するのがわかる。


頭もくらくらする。



彼はそんなわたしに正面から向き合った。


思わず身構えてしまうわたし。