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その次の日から。
「結羽こんなとこにいたんだ! 昼休みいつもどこ行ってるのかと思ってた」
昼休み。
図書室でひとり本を読んでいたら、おおよそ似つかわしくない声の大きさで話しかけてきたしまうまさん。
そもそも彼がなんでこんなところに。
「な……なんですか? 何か用でも……」
「いや? 結羽探してただけ」
「だから何の用ですか!?」
まるで柴犬のような笑顔を見せながら、自然とわたしの隣に座って、何の本かなと表紙を覗き込む。
何の用があってわたしを探していたのか聞いているのに。
「俺さ。結羽のこと気に入ったんだよね」

