疑問に思っていた点がつながっていく。
木林くんと、高槻くんの過去とわたしの容姿や名前。
"ゆう"っていうのは……わたしではなく、神原ゆうひさん、という女の子のこと。
そしてきっとわたしとゆうひさんは似ているんだろう。
木林くんも高槻くんも楓さんも似てると思ったのだろう。
きっとわたしとは対照的に、ポニーテールの似合う明るい女の子だったのだろうけれど。
初対面のわたしと見間違うくらいに、ゆうひさんとわたしは似てるのだろう。
そして木林くんは、
長い黒髪をポニーテールにした、という同じ髪形の女の子の絵を見るだけで"ゆうに似てる"なんて思えるくらい、
ゆうひさんのことを……想っているんだ。
「……想像、出来ると思うけど。
俺が君に、侑心に近づくなって言ったのも、君が……あまりにゆうに、」
申し訳なさそうに言う高槻くん。
うん、わかってます。
貴方がただの意地悪心なんかであんな事言ったりしないって。
……なのに。