甘々王子にユウワクされて。




ゆう、と呼んでみようとするも声が音にならない。


そうしているうちに、ゆうの細い指がゆっくりと俺の首元に伸びてくる。


そしてそっと体重をかけてきた。



「あきくんのせいだよ。あきくんがあたしの人生めちゃくちゃにしたの。こんな体になっちゃたら一生バスケなんかできない。どうしてくれるの?」



息ができない。


苦しい。 


心臓が握りつぶされているようだ。





「あたしは……きくんのこと…………ったのに、」



息苦しさから目が回って耳鳴りがして、ゆうの言葉は聞き取れなかった。


それが、夢ではあるけれど、俺が見た最後の動いているゆうだった。



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