……み、見られちゃった。
部員以外誰にも見られていないのに!
慌てて机に突っ伏する様に絵に覆いかぶさっても、時すでに遅く。
「……それ……結羽が書いたの?」
驚いたような声で聞いてくるしまうまさん。
伏せているからどんな顔しているのかは分からなかったけれど。
「……ゆうに似てる」
そう呟いたのが聞こえて驚いた。
わたしに似てる!?
この絵が?
確かにこの絵の子がポニーテールをほどくとわたしくらいの長さになりそうだけど、
こんな明るい笑顔の子を見て普通わたしと似てるだなんて思うだろうか。
疑問に思って顔だけ上げて彼を見つめる。