あの人、なんていう名前なんだろう。 聞いてみようかな。 しばらくすると看護士さんが戻ってきた。 「はーい、痛み止めー」 にこにこ笑いながらわたしに薬を振って見せた。 「今ベッド上げるねー」 上半身を起してもらうと、薬を飲ませてもらった。 「僕、吉原っていうの。よろしくね、汐里ちゃん」 そう言いながら、自分の名札を指差して見せた。 「よろしくおねがいします」 「何でも相談してね」 ベッドを手慣れた手つきでもどしながら、吉原さんが言う。