これは、お父様からはじめてもらった誕生日プレゼント





この写真は九条さんの小さい頃の写真だ



あの頃はよかったな



今みたいに絶望しないで、きっと愛してかれると希望があったから





まぁ、しょうがないか





「ふっ...かわいい」



小さい頃の九条さんは今よりもずっと幼くて笑っている







思わず笑ってしまう





...捨てようかな?



どうしよ...




今ではもうあっても意味がない




でも



「やっぱり持っていこ!」





そう思いアルバムにその写真を挟んで鞄にしまった





気がつけばもう、2時すぎだった





少ないはずなのに思っていたよりも時間がかかってしまった






でも、やっと終わった





コンコン



一息しようと思ったらドアのたたくおとがした





「はい」




「私だ」




それは、お父様だった




「どうぞ」




ガチャ




「まだ、終わらないのか?


はやくしてくれ



妻が文句を言うんだ




こっちのみにもなれ」





「...ごめんなさい


でも、今終わりました」




「そうか

では、早速あっちの家にいってくれ



あと、くれぐれも失礼がないようにしろよ」




またか...


「わかっております」




私は笑ってこたえた



勿論作り笑いで



もう、この笑いかたもなれてしまった