写真の中の好きな人




「あ、そうだね

気づかなくてごめんよ」




っといってお父様たちは出ていった




お父様たちは出ていってしまってずっと沈黙が続いた




...気まずい



なにか、話してみようかな




「あ...「勘違いしてほしくないから先に言っておくけど」





私が話す前に九条さんが話しかけてきた




「は、はい」





「俺は君を愛そうとは思わないから...それに俺には好きな人がいる


だから、絶対に君を好きになることはない


そこだけは、知っておいてもらいたい」





え...じゃあ、どうして



私の疑問が通じたのか、話してくれた




「どうしてかは、君も同じだろ?


それに、俺の好きな人は子供を生めないんだ



だから、やむなく君と結婚することになった」






...そう、だったんだ...





...泣くな!





そう、自分に言い聞かせて笑顔を作った





「わかりました


肝に命じておきます」




「あー後


親父が俺たちにって、家を買ったんだけど、俺はそこに帰るつもりはないから。


でも、子供を生むためにも週に一回そうだな、土曜日は家に行くからその日は君もいてね」





淡々と話しているけど、私には全然頭に入ってこなかった




ただ、ずっと思っていた





...この人も私を愛してくれないのだと




「はい...わかりました」





私がそう言ったのを聞いて九条さんは、出ていってしまった