〜sied妃沙羅〜
「これが、お前が結婚する相手だ」
そう言って父は一枚の写真を私に渡した
毎年、何枚か渡される写真
それは、私の結婚相手の写真だ
ずっと、家のためにっと言われ小さい頃から結婚相手は決まっていた
小さい頃からだから、今更結婚を拒否するのはできない
だから、私がするのはこの写真の男性を好きになること
私と同い年の男性
私はその、男性の名前と顔しかわからない
だから、いつも想像してた
この人は、きっと素敵な人なんだろう
きっと私を愛してくれるのだろう
きっと幸せな未来が待っているのであろうっと
私はそう信じてずっと結婚できる日を待っていた