青い春の中を、きみと一緒に。

 
「もちろん。応援する」


俺の声は、少し震えていたかもしれない。

野球部で毎日喉をカラカラに枯らして声出しをしているのに、小さかったかもしれない。

--でも。


「ありがとう!あたし頑張るから。見てて」


大好きな紺野さんがまるで花が咲いたように笑ってくれたから、全て良しとする。

彼女が決めたことを、俺は精一杯、応援しよう。


好きだと告げるのは、また今度でいい。

これからいくらだって機会はあるだろう。


「あ、雨上がったね」


紺野さんの声に振り返ると、いつの間にか雨はすっかり止み、雲の隙間からオレンジ色の夕日が世界を照らしていた。

俺の近くまで駆け寄ってきた紺野さんと空を眺めていると、東の空にうっすらとしたアーチを見つける。


「あ!あそこ!虹だ!」

「ほんとだ。綺麗だね〜」

「うん」


虹を眺める彼女のキラキラした横顔に、俺はそっと誓いを立てる。





……好きになるのなんて、一瞬なんだよ。

だから紺野さん、頑張って。

俺はいつだって、きみを応援する。


-END-