僕系男子と甘い勝負


「まぁいいや」


ぐるぐる思考をめぐるわたしとは裏腹に、端的に羽黒くんはそう言う


「ご馳走さま」


何も言わないわたしにそう続けると、食べ終わったお弁当箱を片付ける


「う、うん!」


「白根さん」


教室に戻るため、立ち上がろうとしたわたしを羽黒くんが呼び止めた


「僕が嫌いなのは、他の男といる白根さんね」


気のせいかすこしだけ、優しい口調になった羽黒くんは、わたしの目をじっと見つめた


「うん…?」


さっきから、たいした返事が出来ないままのわたし