僕系男子と甘い勝負


「だったらいいけど。ていうか、もう明日からお昼いいや」


今までありがとう、と付け足すと羽黒くんは歩き出してしまった


「……なんでっ、」


この前喧嘩した時のような、冷たい羽黒くんの声色に、ひるみそうになる


ギュッと、手のひらを握るけど


羽黒くんには、わたしの声が届いていないようで


「なんで!明日はオムライスがいいなって言ってたじゃんっ!」


さっきよりもすこし遠くなった後ろ姿に、そう叫ぶ


「楽しそうに、一緒にたべてくれたじゃん…!」


それでも羽黒くんは振り返らない