僕系男子と甘い勝負



「ちょ、羽黒くんっ」


あまりにあっさり行ってしまうものだから、慌てて追いかける


「……」


だけど、羽黒くんは完全にスルー



「ねぇってば」


羽黒くんが着ているパーカーの裾をぐいっと掴む


そういえば、羽黒くんの私服見るの初めてだ


「離して」


むふふ、とニヤつくわたしに短くそれだけ言うとさっさとお会計を済ませてコンビニから出て行ってしまった


「なにあいつ」


ポカンと口を開けて立ち止まるわたしの横に、追いついたかなたがそう言った