僕系男子と甘い勝負



かなたと来てるんだ、そう伝えようとした時


「あんず、ジュース決まった〜?」


羽黒くんの後ろの方から、かなたがわたしに向かってくる


「……ふぅん」


その声がかなただと気づいたのか、羽黒くんがちいさくそう呟いた


「うぇ、マグロ⁈なんでこんなとこに」


そんな羽黒くんに、今度はかなたが気づき素っ頓狂な声を上げる


「ふたりしてうるさいな、僕は宇宙人かなにか?」


またしてもクールにかわす羽黒くん


「ビビるだろ!なんでいんだよ」


「べつに、関係ないでしょ」


冷たくそれだけ言うと、羽黒くんは長い足をスタスタとレジへ進める