僕系男子と甘い勝負



かなたにそう言われ、帰り道を思い出す


「あー…、忘れてた。まあ、いいよ」


そういえば、かけっこして負けたんだっけ


と、言ってもあれはフェアじゃなかったけれど。


「やだ、奢りたくない!とか言うと思ったのに、いいのかよ」


期待はずれ、みたいな顔をした奏多がそう言った


「だって…、」


かなたには、たくさんのありがとうがあるから


ジュースだけじゃあ、全然返せないけれど。


「らしくねぇ!」


俯いているわたしをみて、怖いものでみたかのように、大げさに驚くかなた