「みんな見てるから、今は我慢してね」
ひとり、余裕そうな羽黒くんは、そう言うと
チュッ
「キャー!!」
ちいさくリップ音をたてて、わたしの頰にキスをした
ドキドキドキドキ
「は、ぐろくん…?」
ありえないほどうるさい心臓は、止まる事を知らずに、言葉にならない声を出すわたし
「僕、あしたはオムライスがいいな」
なんて、語尾に音符までつけて羽黒くんはわたしを廊下まで連れて行ってくれた
「えー、付き合ってんの?」
「最悪!狙ってたのに」
騒がしい教室を抜けたあとも、いまだ心臓はうるさくて……
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