僕系男子と甘い勝負



そんな言い方しなくていいのに……


ひとこと言い返してやりたいけれど、わたしがよく見知っている顔はこのクラスにいない。


はやく自分の教室に戻ろう、あーちゃんに愚痴ってやる!


そう思って、足を早めた時だった



「白根さん」



そんな低く、優しい、わたしのよく知っている声が後ろから聞こえて


「……え、」


羽黒くんだ、そう思い振り返ろうとする前に彼の腕で後ろから抱きしめられる


「ちょ、見て!」


教室の後ろで繰り広げられる羽黒くんの行動に、興奮したクラスメイトがざわめく