僕系男子と甘い勝負



「うちらのクラスじゃないのに、よく平気な顔してこれるよねー」


そんな、心ない声が聞こえた


ドキッ


ぎゅっと、心臓が掴まれるような気がした


「羽黒くんも、優しすぎるんだよ。はやく振ればいいのに」


またひとつ、心臓が嫌な音を立てる


羽黒くんに、抱きしめられた時とはちがう、嫌な痛みがする


仕方ないよ、カッコいい羽黒くんのファンは、わたし以外にもいるもんね……。


そんな風に自分を励ますけれど、


「あの子がしつこいんでしょ」


小馬鹿にしたように笑う声が、またわたしに刺さる。