僕系男子と甘い勝負



まだ、後ろからこえがするような気がしたけれど


出来るだけ気にしないようにお弁当を広げる


「いただきます」


「…いただきます」


手を合わせた羽黒くんに続いて、小さくそう呟くと、わたしもお箸を持った


「白根さんってさ、」


卵焼きをつまんだ羽黒くんのそんな声に、顔を上げる


「案外小心者なんだね」


すこし笑いながら、そう言った羽黒くん


「だ、だって…!気にもなるでしょうよ……」


強気で言い返してやろうと思ったけれど、最後の方はだんだん声が小さくなってしまう