僕系男子と甘い勝負


「行ってきます!」


後ろ姿のあーちゃんに、そう声をかけるとお弁当箱を抱えたわたしは、慌てて教室を出た



羽黒くんには、都合のいい女呼ばわりされたけれど


やっぱり、好きな人に自分の料理を食べてもらうのはすごく嬉しいもので、今日もお弁当を作ってきていたんだ。


「喜ぶよね……」


緩む頰を抑えながら、スキップ混じりで羽黒くんのいる教室へ向かう




「……あれ?」


るんるん気分なわたしとは対象的に、教室の前にはすごーく不機嫌そうな羽黒くんが立っていて