僕系男子と甘い勝負


だけどほら


「羽黒んとこ行ってこいよ」


優しく私を送り出してくれるんだ。


「……かなっ、た。ありがとう…、行ってくるね」


「誰よりも応援してる」


そういった奏多の顔は涙でうまく見えなかったけれど、


今まで17年間見てきたなかで、一番悲しそうな顔をしていて



だけど、その分凄くかっこ良く笑うもんだから


「ありがとう!」


そう叫んだわたしは、踵を返して羽黒くんの元へ向かった。