僕系男子と甘い勝負


「だから何度もいうけど、羽黒ね」


私のネクタイを掴んだまま、かなたに顔を向ける羽黒くん


「テメッ、あんずにバナナピン返せ!」


「バナナピン…?あぁ、さっき言ってたアレね。やっぱり赤岩くんの趣味?センス悪いなぁって思ってたんだよね」


「お、お前!あんずは喜んで受け取ってくれたぞ!」


「へぇ、喜んでた割りにはアッサリ僕にとられちゃうんだね」


そういった羽黒くんは、ぽけっとからチャッとバナナピンを出す


「あっ、羽黒くん返して!」


「じゃあ僕のネクタイも返して?」