「あっ」 私を見つけるなり、そう声を上げた奏多は小走りで私に寄ってくる 「かなた、どうしたの?」 そんな奏多を不思議そうに見る私 「あんず、お前!俺があげたバナナピン、マグロ野郎にあげたらしいじゃねーかよ!」 なっ、なんで!なんでばれている! いや、たしかにとられてるけど 「あ、あげたわけじゃ」 「いーや、羽黒がそう言ってた。返せって言っても、これは僕のだって」 …え?羽黒くん、もしかして欲しかったのかな?あのピン