「あたし、政志に色々されたってだけで、学校行けなくなっちゃったんだよ?
それってさあ、凄く馬鹿なことだよね。
あたしは弱いから。
1回されたってだけで、精神病んじゃったみたい」
弱々しいその笑顔が、凄く…。
痛々しい、です。
「そんなちっぽけなことで精神病んだっていうのに、
あたしは今セイくんに恋しちゃってる。
セイくんが同じことしたらどうしようって危機感が足りないみたい。
パパとママはあたしがまた恋愛出来るようになって嬉しいみたいだけど、
本当は馬鹿なだけなの。
学習能力がないの」
「…………」
「これじゃ同じ道ばっかり辿っちゃうよねぇ…。
アハハ…本当、馬鹿みたい」
「……馬鹿じゃないですよ」
「え?」
彼女は今にも泣きそうな瞳を、真っ直ぐ僕へ向けました。
僕は色々な方向に視線を泳がせながら、言葉を紡ぎます。
「キミは…えと…その…馬鹿じゃ、ないですよ。
あと…ちっぽけなことだって言いましたけど…。
普通、初めての経験なら…誰だって精神に何らかの異常をきたしますよ。
キミのしたことは…学校に行けなくなることですが…それは…
何も…悪くないですよ…はい。
キミは…馬鹿じゃないですよ」
人を慰めたことなんてなかった僕です。
何と言ったらわからなくて、我ながら支離滅裂な文章になってしまいました。


