「ただいまー!」
真っ白な扉を元気よく開ける彼女。
扉には何故か、
木で出来ていると思われるハート型のプレートが掛けられていました。
彼女の家らしいです。
「お帰り愛ちゃん。
…あら、お客様?」
腰に巻いたタオルで手を拭きながら、奥から出てくる女性。
彼女のお母さんでしょうか?
それともお姉さんでしょうか?
どちらにしても若そうです。
「そう。
前に話した、桐生くん」
「あら、あなたが?」
彼女と同じよう、ニッコリ微笑む女性。
僕は何て言えば良いのかわからなかったので、会釈だけしました。
「初めまして。
愛ちゃんがお世話になっています。
愛ちゃんの母の前園芽衣子(めいこ)と申します」
…お母さん、でしたか。
かなり若いお母さんです。
彼女はお母さん似なのですね。


