僕を愛した罪








そして放課後まで屋上で時間を潰した僕らは。

彼女の案内で、
生涯行くことなど思わなかった彼女の自宅へ行くことになりました。

…人生って、予測不可能なことが多くて困ります。

予測出来ていたのなら、もっと良かったでしょうに。





「…………え?」


「どうしたの桐生くん。
ほら、遠慮しないではいって?」


「…わ、わかりました……」





目の前にそびえ立つのは、立派な洋風の建物。

煉瓦(レンガ)造りで、
首を曲げてやっと見える赤い屋根が特徴的です。




…彼女、アホですから。

まさかこんなに大きな家の娘さんだとは想像も出来ませんでした。

家庭教師が住み込みでいても可笑しくなさそうな家です。





「…家庭教師っていらっしゃるのですか?」


「え?
あー…いたけど、今はいないよ?

あたしについていけないって言われちゃったの。
失礼だよね?

そう思わない?」


「いえ、まったく思いません。
むしろその家庭教師さんに同感させていただきます」


「えー?
良いなぁ、桐生くんに同感してもらって。
羨ましいなぁ」





…どうやら僕と彼女の頭の中の構造は、違うようです。