「愛ちゃん、友達と出掛けてきたのか?」
「ううん。
セイくんの家に遊びに行っていたの」
夕ご飯が出来上がるのを待ちながら、おじちゃんと話す。
セイくんの名前を出すと、おじちゃんは「そうか」と頷いた。
「おじちゃん、覚えてた?
今日セイくんの誕生日だって」
「覚えているに決まっているだろう?」
「だよね!」
「それに今日は、わたしの誕生日でもあるからね」
「え?そうだったの?」
セイくんと、おじちゃんの誕生日が同じ?
親子で誕生日が一緒って、凄く珍しいことじゃない?
「…愛ちゃん。宮口に会ったか?」
「会ったよ」
「じゃあ、渡していたかい?」
「誕生日プレゼントのこと?
万年筆と商品券だよね」
「ああ」
「…もしかしてどっちかは、おじちゃんからのプレゼント?」
あたしがふふっと笑いながら聞いてみると、おじちゃんは見るからに顔を真っ赤にさせた。
セイくんもおじちゃんも、前より表情豊かになったよね。
こういう所を見ていると、やっぱり親子だなって思うな。


