セイくんは、何故か眼鏡を外した。
外した眼鏡はテーブルに置いた。
…何をしているのか、あたしには意味不明であ~る。
「別に良いですよ。いりません」
「でもっ…誕生日プレ、あたし渡してないもん」
「平気ですよ。気にしないでください?」
「セイくんは平気でも、あたしが平気じゃないもん。
何かしらあげたいよ!
だって彼女だもん!」
彼女が彼氏にプレゼントをあげるのは、あたしの中では常識なの!
普段滅多に笑わないセイくんを、プレゼントで笑わせてあげたいのに!
「……ですから、平気ですって。
キミから貰うもの、決まっていますから」
「……へ?」
どういう、こと?
意味が分からないで首を傾げていると、宮口さんが口を開いた。
「では、わたくしは失礼いたします。
星夜さんも、用事があるようですからね」
「あぁ…わかりました。
じゃあ、玄関までお送りしますよ。
愛さん、待っていてください」
「わ、わかった…。
宮口さん、今日はごめんなさい。
セイくんの誕生日教えてくれて、ありがとうございました」
「こちらこそ失礼いたしました。
星夜さんは絶対に自分から言いませんからね。
今日愛様にお会い出来て良かったですよ。
これからも星夜さんと仲良くしてあげてくださいね。
なにぶん不器用ですから、素直になれないので」
「み、宮口。余計なこと喋りすぎです」
「わかりました!」
「愛さんもわからないでください…」
セイくんの誕生日を知れたり、セイくんの意外な弱点を見つけたり、セイくんの焦った顔も見られたし。
今日はかなりラッキーな日かも!
…誕生日を知らなかったことは、アンラッキーだけどね……。


