あたしはセイくんの隣に並んだ。
普段無表情な顔が、驚きに満ちていた。
眼鏡の奥のミステリアスな瞳も、戸惑っていた。
これじゃ…
プロローグから一気に本編を飛ばして、
エピローグに行った感じじゃないの……。
間が、何もない。
いきなり、ラストシーンに突入してしまった。
「……お……とう……さま…」
セイくんが、選ぶように、言葉を繋げた。
お、とう、さま。
お父様、と。
「お父さん……!?」
星太郎おじちゃんが、セイくんの?
もしかして、セイくんの本名、セイヤのセイって、
星太郎おじちゃんのセイなの?
セイヤって漢字は知らないけど、もしかして星太郎おじちゃんの星の字がはいるの?
星太郎おじちゃんと、セイくんが親子。
簡単だけど、簡単すぎて想像できなかった、真実。
あたしの、予想していなかった結末だった。


