先輩と恋のジレンマ












「あー、私いまから用事あるんだった。」






露骨に大きな声で言うと藍ちゃんが私のほうを見てきた。







「だから行ってきていいよ。」



「そんなの気にしなくていいよ。」



「本当に用事があるの。」






そう言って笑顔を作った。


藍ちゃんは申し訳なさそうな顔をして「ありがとうね。」と言った。






「チーズケーキ食べていいからね!」





藍ちゃんはそう言って立ち上がり、自分の分の会計を終わらせて店を出た。


パフェにチーズケーキにコーヒー……入らないよ。



パフェを食べたのでお腹も膨れている。