********** 「朝野」 「ハイ」 「井口」 「はーい」 「小畑ー…は欠席か 川瀬」 「はい」 朝の出欠確認 その途中で教室の扉は開く ガラガラガラッ 皆はいつもの事なのに扉に視線を集める 男子は特に頬を染めてソワソワする 「またお前… 早く席につけ、飛鳥」 「……」 彼女の耳にはいつもイヤホン 担任の声が聞こえているのかいないのか 歩調を緩めず一番後ろの窓際の席に向かう 「おはよー!澪ちゃん! 相変わらず中途半端な時間に登校してくるねー」