部屋の鍵をかけて急いでリビングへ向かう。

「もう行ける?」

「はい」

「身分証と印鑑持った?」

「はい!」

「じゃあ行こっか」

ニーナさんに連れられ、市役所へ。
住所を教えてもらいながら書類に記入。
提出し、受理されニーナさんに報告。

「これから宜しくお願いします!」

「こちらこそ宜しく」

ニーナさんが微笑む。

「次は郵便局かな」

あ。郵便物か...

「そのあとベッドとか買いに行こうね」

郵便局で手続きを済ませたとき、ニーナさんが笑った。

「これで逃げられないね」