チョコレート









『それじゃあ、あたし、帰るわね?

だから、、あとは

あなた達だけでどうにかしてくれる?』


そう言って最後にニッコリ笑う


感情表現が苦手なあたしが

なかなか見せない笑顔


引きつらないように頑張ったつもりだけど

きっと無駄な頑張りに終わってることは目に見えてる



あの二人のことはとても大事だった

大好きだった

あたしの大切な大切な人だった



だからこそ、嫌われたかった

あの二人が想い合うようになったのは

あたしには止めようがない

それなら、あたしが背中を押すべきだと

そう思ったのはいいけれど




どうすればいいのかなんて

さっぱり分からなかった