全員記憶書き換えを行うつもりだが、実はそれほど魔力がない。
「んーっ!んんっ」
「…おぃ。エルノアを殺す気かよ」
「…あ、」
「…っはぁ、はぁ。」
エルは赤い顔で深呼吸を繰り返していた。
「ごめん、エル」
「ゆ、ゆる…さない」
「…っクク。ごめんってば~」
私は笑いを堪えながら謝った。
「魔力ないくせに」
エルは口を尖らせた。
「「…え?」」
シュエルとユウシェがエルの言った事に反応した。
「…っエル!」
何でエルにはバレちゃうかなぁ…。
「本当か?」
「…何が」
「魔力ないのか?」
「あるわよ。また、姿変化の魔法かけるわ」
私は髪の毛と瞳の色を変えるために魔法を発動させた。

