*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*



「…はぁ。じゃあ、生徒会のメンバーを誰か適当に決めて、記憶書き換えますか」


私はため息をつく。


記憶書き換えは、魔力を結構使うのよねぇ。


「"適当"?お前、それはないだろ。生徒会はちゃんとしたやつに任せねぇとダメだ」


「じゃあ、誰にする?」


私は問いかけた。


「…二年に頭良い奴いただろ?」


二年に頭良い奴?


「あぁ、村瀬拓真か」


「そいつにすれば?」


「あとは?」


「…田中まちは?」


のえるが首を傾げた。


「いいわね。あとは誰が良いかしら…。」


私は魔法を発動させた。


床に魔法陣が浮かぶ。