*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*



「侑、先輩‥‥。」


「やっぱり、吸血鬼だったんですね」


私は秋先輩を見つめた。


「気付いてたか」


「目が赤かったんで」


あれは簡単にバレちゃうでしょ。


「…そうか」



「先輩、まさか私達を生徒会に入れたのは、私達の血目当てですか」


「…それもあるかもしれないな」


「私、貧血です」


「ごめんなさい~っ」


のえるが耳を塞いで嘆いていた。



「「‥‥‥と言うことは、本名は何?」」


声が被った。


「え…っ」


「…あ、」


「俺は、ユウシェ・ファントムレインだよ」


侑先輩が先に本名を名乗っていた。


「…!ファントムレイン?!」


確か、ファントムレインは侯爵家だったはず。


王家の親戚でもある。