O♡L

それは、さっきあたしが降り立った待ち合わせの駅だった。


「課長!あたし電車で帰れるので、ここで降ろしてくださいっ」

「あの駅で?」

「はいっ。駅まで送ってくださって、とても助かりました!」


そう言って、後ろの座席に置いていたバッグを持って降りる準備を始めた。


本当は、無言の車内で五十嵐課長と2人きりになるのがイヤだっただけ。

拾ってもらえて助かったけど、それなら1人で電車で帰った方が楽だと思った。