O♡L

「…えっ」

「傘も持たずにこんな雨の中散歩してると、フツーに風邪引くぞ」


開け放たれたドアから課長の手が伸びてきて、あたしの手首を掴んだかと思うと、そのまま車の中に引っ張られた。


半ば、強引だ。

でも、それが五十嵐課長らしい。


「…すみません、あたし…ずぶ濡れなのに」

「気にすんな。俺もあんま変わんねぇ」


よく見ると、五十嵐課長も髪が濡れ、首にはタオルがかけられていた。