O♡L

…いくら手を突っ込んでも、携帯らしき物に手が触れない。

メイクポーチや鏡など、バッグに入っている物を避けながら探してみたけど、やっぱり携帯はなかった。


どうやら慌てて家を出たせいで、携帯を置いてきてしまったみたいだった…。

まぁそんなに大したことじゃないかと思って、あたしは窓際に座って外を眺めていた。


電車から見える風景は、高いビルがひしめき合う街から、徐々に住宅地へと変わる。