O♡L

でも仮病なんて使ったことがないから、どうしても罪悪感に苛まれた。

そのせいで、「風邪引いたので休ませてください」という言葉が、なかなか出てこなかった。


すると…。


『あ〜、なに?風邪?…そう、それは大変ね』


電話の向こうから、堤課長の声がした。


あたし…まだ一言も、“風邪”なんて言ってないんだけど…。


『小稲さん。そんなに熱があるんだったら、今日は休みなさい』