O♡L

あたしの手を握る、逞さん。

その手は、…かすかに震えていた。


そこから、逞さんの“真実を知りたい”という思いが、ひしひしと伝わってきた。


ニューヨーク転勤のことを堤課長から聞かされてから、ずっと逞さんを避けてきたけど…。


あたしが手を振り払っても、こうして会いにきてくれた逞さん…。


今ここで、逞さんに正面から直接ぶつかってみようと思った。



「…実はあたし、知ってたんです」